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2009年06月28日 [00:00] 日記 

その時が来たら、俺は絶対に泣くと思っていたんだ

オハヨウゴザイマス、Masです。
 
 
 
その日の朝は、梅雨の時期とは思えない青空が見えていた……



朝5時。

俺は目覚ましが鳴る前に目が覚める。

「よし、勝った」

と、意味もない勝利に喜びつつ、ジャージに着替える。

着替えが終わると、欠伸をしつつ部屋を出る。

部屋の前に居るコロ助が俺を見つけ、甘える様にワンワンと吠える。

そのコロ助にちょっかいを出してから、俺はウォーキングに出掛ける。

……そんな、いつも通りの朝のハズだった。

だが、俺が部屋を出ても、コロ助は俺を一瞥するだけで、

いつもの様に「俺も連れて行け」とばかりに吠える事はしなかった。

「あぁ、かなり弱っているな……」

と、その時は思ったが、

「急に暑くなったからバテたんだろう」

程度にしか思わず、日課となっているウォーキングに出掛けた。

ウォーキングが終わったら、その次はコロ助の散歩である。

コロ助は、ウォーキングが終わって帰って来て、俺の姿が見えると、

「散歩に連れて行け」とばかりに吠え始める。

だが、ウォーキングから俺が帰って来てもコロ助が吠える事は無かった。

前日、

散歩の速度がいつもより遅かった気がした。

そして、少しふらついている様でもあった。

前日がそうであったから……

だから……

だから、朝の散歩は止めて、

元気になったら散歩に行こうと思った。

呼んでも歩いて来る事は無く、

近づいて身体を撫でても、目を細めるだけで、

それ以外の反応が無く……



昼。

気温が上昇する。

前日にあげた餌はほとんど手を付けておらず、

食欲が殆ど無い事が伺えた。

その古い餌を捨て、

新しい餌をあげて様子を見る。

どうにも、食い付こうとしない。

……まだ、元気には程遠いようだった。

俺は頭を撫でて、その場を去った。

……そう言えば、今日は鳴き声をほとんど聞いていない……



昼過ぎ。

日陰で脚を伸ばし、横になっている。

名前を呼ぶと反応するが、こっちを振り向こうとはしない。

振り向こうとはしなかったが、反応する事に安堵し、

身体を撫でて、俺は部屋に戻った。



……これが、

生きているコロ助を見た、最後だった……



14時30分。

ちょっと母屋に用があったので、俺は外に出た。

地形と海流の関係上、都会ほど暑くはならないが、

気温はそれなりに上昇して蒸し暑い。

俺は部屋から外に出る際、

殆ど条件反射でコロ助の様子を見てしまう。

まぁ、部屋の出入口の目の前に居るのだから、

当然と言えば当然だ。

この時も、いつもの如くコロ助の様子を見ようと、

視線をそちらへと動かした。

最後に見た場所には、その姿は無かった。

少しだけ視線をずらす。

果たして、コロ助はソコに、居た。

腹を上にして、

口から舌を出し、

目は見開いたまま……

コロ助は、

その体勢のまま、

死んでいた……



……


…… ……


…… …… ……


俺は……


その時が来たら、俺は絶対に泣くと思っていたんだ……


でも、実際は……

涙を流す事も泣く、

ただ……

いつもの様にコロ助を見ているだけだったんだ……

もう、動かない、動く事の無い、コロ助の身体を……
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