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2008年01月14日 [00:00] 想記 

3度死んだ男(夢) ~そして俺は夢から覚める~

誰か「夢診断」お願いします!! いやマヂでっ!!!
(↑ 「死ぬ夢」って悪い事じゃ無いらしいけど、それが"3度"となると……どうなの?)

オハヨウゴザイマス、Masです。

『3度死んだ男(夢) ~1度目の死~』
『3度死んだ男(夢) ~2度目の死~』
『3度死んだ男(夢) ~3度目の死~』

の続きです。
 
 
 
 ……
 …… ……
 …… …… ……真夜中の道……
 それも、街灯さえもまばらなこの道……
 車のライトを点けても尚暗いこの道……
 この光景も既に4度目……

 これまで俺は3度死に、3度時を戻って来た。
 時を戻る際には、"以前の生"までの記憶を持ったままで、だ。
 俺はその記憶を元に、時を戻る度に"以前の生"での"死"を回避して来た。
 だが、"以前の生の死"を回避しても、更なる"死"に遭遇する。
 分かっているだけで、それが今まで3度。
 1度目は、ただ"死"んだ。
 2度目は、1度目の"死"を回避したが、2度目の"死"を迎えた。
 そして、3度目は、2度目の"死"を回避し、3度目の"死"に至った。
 俺はこれまで、"3通りの死"を経験した。
 その3度"死"全てが、以前の死を回避した歓喜の後の"死"。
 その"死"の記憶は、心と身体に焼き付いている。
 "以前の死"を回避しても、次に来るのは"新たなる死"。
 そう、俺の中で渦巻く疑問。

 このループが無限に続くのか?

 そして、俺の中のどこからか「続く」と言う声が聞こえる。
 その回答から導き出される、俺の心境……

 恐怖は、無い。
 だからと言って、希望も、無い。
 あるのは、ただ一つ……

 絶望

 そう、絶望だった。
 俺の心は、絶望に満たされていた。
「Masさん、上手く行きましたね」
 だから、既に4度目になるカズヒロのこの言葉も、ただ受け流すばかり。
 答える気分にもなれない。 
「Masさん?」
 今回は"死"を回避する気にもならない。
「ちょっと、聞いています?」 
 面倒くさい。さっさとダンプで死ぬか……
「Masさん? Masさんてば」
 そうなっても、ここからまた始まるんだろうな……

「Masさんっ!!!」

「うおうっ!」

 カズヒロの大声に思わずハンドル操作を誤り、危うく道路の壁に激突しそうになった。
 ダンプに追突されるより先に自爆で死んでしまう所だった。
「お、おま、お前、何すんだ! 死ぬ所だったじゃ無ぇか!?」
 心臓が激しく動悸していた。
 突然の大声で吃驚して……
 ……
 ……ふと……
 それに気付いて……
 俺は……俺は、何だか……

 無性に可笑しくなった

 絶望に満たされていた俺の心。
 何もやる気が無くなり、何もかも諦めていた俺の心。
 "後ろ向き"に、"ネガティブ"に、云わば"無感動"になっていた俺の心。
 そんな俺でも。

 そんな俺でも……吃驚するんだな。

「ははは……っ」
 その事が本当にもう可笑しくって。
「ははははははははっ!」
 俺は笑い出した。
「ははは、そうだよなぁ」
 隣のカズヒロは唖然として俺を見ている。
 "2度目の生"の時にも俺は突然笑い出してカズヒロを驚かせたが、その時とは状況がまるで違う。
 あの時は"1度目の死"を回避した直後の、ただ"安堵"の笑い。
 今回のコレは"気付き"の笑い。
 いや、"希望"の笑いとでも呼ぶべきか。
 "絶望"から"無感動"になっていても、ちょっとした事でその"無感動"は崩れる事への。

 今度こそ、生き残る!

 "絶望"から一転、そう決意したら後は早かった。
「あ、あの……Masさん?」
 恐る恐ると言った表現が正しい感じでカズヒロが訊いて来る。
「カズヒロ」
 俺はカズヒロに呼び掛けた。
「え?」
「無事に帰るぞ」
「あ、はい」
 決意は固まった。

 まず現状の整理だ。

 俺達は、会社の命令で、ある"家"から二つの物を盗んだ。
 一つは"金"。
 そして、もう一つは"白い粉"――そう、"覚醒剤"。
 盗まれた物がそんな物だから、その"家"は警察に通報出来る訳が無い。
 だからこそ、あんなに強引な"追っ手"がやって来る訳だが……

 俺はアクセルを踏み、スピードを上げる。
 とりあえず、"1度目の死"はこれで回避出来る。

 問題はその"追っ手"だ。
 外国産らしい頑丈な車(俺は車種なんぞトンと分からない)が少なくとも四台以上。
 しかも、乗っている奴等は銃を所持している。
 "3度目の生"の時は、俺が突然ブレーキを踏んだ事によって、後方の車を壁に激突させる事が出来た。
 だが、そこまでだった。
 それによって"2度目の死"は回避出来るが、その後は"3度目の死"が訪れる。
 今回は最悪でもその"3度目の死"を回避しなければ、生き残る道は無い。
 "追っ手"とは、車の性能が違うらしく、スピードで振り切るなんて事は無理だ。どうあっても追いつかれてしまう。
 例えばこれが、戻る時間がもっと早い時刻ならば……
 まぁ、だったら、こんな一本道の高速道路なんぞ、そもそも走らない。
 だが、こうして走っているのだから、現状これで対処するしかない。
 俺の運転技術……タカが知れている。カズヒロに至っては免許が無い。
 ならば、俺の運転技術でも何とか出来る範囲で相手の自滅を誘えないか?
 "3度目の生"の時に偶然ながら出来た、相手の自滅を他の車にもさせる事が出来れば……
 となると、お互いをぶつけるか、壁に激突させるか……
 お互いか、壁か……
 ……
 …… ……
 …… …… ……そう言えば……
 俺は"3度目の生"の時の"ある光景"を思い出した。

「あ!」
 "3度目の生"の時と同様、カズヒロの声がした。
「Masさん、猛スピードで追って来る車が……」
 バックミラーに目を向ける。そこには、"追っ手"の車達が映っていた。
 来たか……
 ここまでは"3度目の生"と同じ。
 今、俺の頭にある"計画"を実行するには、なるべくなら"3度目の生"と同じタイミングが望ましい。
 俺は、アクセルを踏んだ。
 車は更に加速し、車を振り切る。
 時速160km
 今まで俺が体感した事の無いスピード。
 そして、"追っ手"はあっさりと追いつき、あれよと言う間に前後左右囲まれる。
 よし、後はタイミング…… 俺はブレーキペダルを思いっきり踏んだ。

 キキーッ! ぐしゃっ! ドゴーン!

 突然のブレーキに、後ろに付いていた車はハンドルを切り、そして壁に激突した。その衝撃で車は爆発、炎上し、壁も崩れる。
 俺達の車は後ろに付いた車の車体をかすめ、囲みを抜ける事に成功する。

 よし、ここだ!!

 制動でまだ停まりきっていない車を何とか操作し、俺は壁に向かって突っ込ませる。
 "追っ手"車が激突した事によって崩れた壁へ。
「ちょっ、ちょっ、Masさんっ!?」
 カズヒロの声が聞こえる。
 でも、そんなのは関係無い。

 「行ったれーーっ!!」

 「わぁーーーーーーっ!!」

 俺達の車は崩れた壁を突き抜け……

 ……

 …… ……

 …… …… ……そして……

 俺は、目が覚めた……
 





……この後の"俺"がどうなったかは分からない。

4度目の"死"を迎えたのか?

はたまた、"生き残った"のか?

……それこそ、"夢"の中の話だ。

ある意味、どうでも良い事でもある。


……この夢を見た今だから思う。

『ひぐらしのなく頃に』の古手梨花の気持ちが。

うん。こりゃ、挫けるわ!

"4度目の生"の冒頭は、本気で"絶望"していたんですよ。

梨花はアレを100年分……単純計算で300回以上経験していたんですね……

よっぽど心が強くなくちゃ、狂うで。
(↑ 「人間に不老不死は無理」の理論と一緒)

まぁそんな"絶望"の中でも"希望"ってのはあった訳で……

……

だからかな。

この夢から覚めた時……

いやにスッキリしていたんですよね。

何だろう……吹っ切れたんですかね。

ともあれ、1週間にも渡って書いてきた『3度死ぬ男(夢)』は、コレにて終了です。

不幸にもこんなん読んでしまった方、申し訳御座いませぬ。



……あ、そうそう。追記。

『夢』の中では、どうやら俺……

結婚して子供まで居たんですよね(苦笑)

現実では、子供どころか結婚すらしていないのに……_| ̄|○il||li

でも、"身体能力が低い"事は自覚しているんですよね。


『夢』って本当に不思議(笑)
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